出雲松江藩は出雲街道を通って新庄宿を通過し、江戸への参勤交代を行っていた。毎年のように行われていたとか、ある時から3年に1度となった、ということを聞くけれども、実際にどのくらいだったのかわからないものだろうかと、昨年の今頃から調べ始めた。
松江にある島根県立図書館にも何度か足を運び、コピーできるものはコピーをしてまとめようと初めた。昨年の今頃思い立ち、資料集めと制作。やっとホームページとして掲載することができる。
約260年間もの軌跡を辿り、エクセルに入力していく。旧暦だけでは今の我々にはピンとこないところもあるので、現在のカレンダーの年月日にも変換していく。そして松江と江戸のそれぞれにどのくらいの期間滞在していたのか、参勤交代に要した日数はどうなのか。これもエクセルでは計算もできない。そこで今までさくしていた「旧暦-西暦の相互変換」で2期間の日数を計算できるようにもして、参勤交代の様子をまとめてみた。
新庄村の新庄宿に宿泊したのか、単に休憩だけだったのか、そこの資料はほとんどなくて曖昧な部分もあるが、松江出発から2泊目には新庄宿、宿泊はなくても雲州役所が置かれていた新庄宿なので休憩には使われていたようです。
松江藩の参勤交代と新庄宿
さらに、各藩主がどの月に移動したのか、月別に全藩主をグラフ化してみる。これによって参勤交代がどの時季に多かったのか、一目瞭然となる。
松江藩の参勤交代と新庄宿の出発・到着月をグラフで見る
田植えなどのシーズン中も多いし、冬の雪の多そうな時季にも通過していることがわかる。準備など大変だったろうと想像する。