母がなくなってから、毎日我が家を守ってくれていたふくろう爺にも異変が。
そこには、母からの倫子宛の手紙が。不倫の子だから倫子ではなく、一生懸命、論理を守って生きてほしいという思いでつけたが?照れ隠しだったこと、自分が亡くなって食堂も開けなくなったのではないか、とまで見抜かれていた。
母の思いで改めて元気をもらった倫子は、地元の食材で、人を幸せにすることにまた歩み出した。
その人の様子を見て使う食材、料理を作る。
人に対してどう接するかだよね。幸せにするために。
(小川糸著『食堂かたつむり』ポプラ社。2008.1.15第1刷。2008.4.4第2刷)