地域全体で子どもを育てる必要性とその意義」と題された広島経済大学・志々田まなみ先生の講演を、先ほど、美作地区市町村教育委員会連絡協議会の研修会で聞くことができた。以下は公演中にスマホでのメモです。要旨のみ。
社会全体での子どもの組織づくりをどうするかが課題。
85%が男性学生。
教育謂委員をしながら教育の大変さを感じている。
不祥事が多く大変。その度に集まっている。
広島には村がなくなった。
広島で20数年暮らしてきた。
社会と繋がる力。子どもたちだけではなく、大人もそのつながりが希薄になっている。これが新しい教育施策の柱になって入り。
教育で何ができるか。
「より良い暮らし指標(幸福度)」BETTER LIFE INDEX :BLI
暮らしの11分野(住宅・収入・雇用・共同体・教育・環境・ガバナンス・医療・生活の満足度・安全・ワークライフバランス)OECD世界36カ国中20位。 住居悪い、投票率低い。
自分たちで社会を変えようとする力が低い。
第1位はオーストラリア。「幸せだと応える人が多い」
日本は社会となつながりが低い。
健康だというとよく見られない日本人。
他人の手助けをしたことのある割合。日本23%、諸国平均47%
友人同僚とともに時間を過ごす、日本15%(最上位)諸国平均7%
社会とつながりが弱い日本。
社会とのつながりは幸福度に「隠れた貢献」をしている。
ボランティア活動に費やされた時間の価値を換算すると年間のGDPの約2%に達するとも言われる。日本では10兆円!
社会とのつながりが弱い人=社会的に孤立している人々
↓
子どもを持つ世帯
(失われた20年の間に大人になった世代)
リーマン・ショック後1991年時点から20年間
経済的に苦しいのに子育てをしなければならなかった。
1975年は30歳までに子を生んでいる人が4分の3を占めている。だから横を見れば子どもがいた。
今は30代末までに産める人は3割ほど。母親世代が小学校で20歳くらい違うという。これだけで孤立になりやすい。
日本の貧困状態は進んでいる。相対貧困=年間200万円くらいで生活。
1人で子育てしている場合は貧困率が高い。正規社員は時間に縛られる。子育てしながら1人では正規社員になれない。
離婚率3〜4組に1組は離婚。
相対的貧困家庭は20%ぐらいになる。
いま貧困が見えにくくなった。24色のクレパスは百均でも売っている。ランドセルでもイオンで1万円で買える。
食費を削るしかない。家に帰るとメロンパがおいてある。母は必死で働いている。
就学援助家庭。利用率は20%。5人に1人は利用している。広島は36%だった。
学校や親にも言えず隠して生活し、余計に周りと孤立していく。
保護者の交流を統計で見ると、
家族とのつながりが多い。
次は子供を通じて他と繋がる6割。就学前は孤立しやすい。
親自身が繋がる力がないと子どもも同様となる。親が付き合いができず子供会に入れない。つながりの弱さが再生産される。
つながりがないとどんどんうちの子はダメだと落ち込んでしまう。他人のことがわかれば怖さも薄れる。
地域の人間が何ができるか。
学校現場が抱える問題。
教員の状況
学校も家庭もできない事情がある。
「地域人財を子どもの学びに」
すべての大人が子どもの指標になる。
成長モデルを見せる。
↓
仕組みとして整える。
ボランティア活動にとどまらずに。
「次世代の学校・地域」創生プラン(はせぷらん)
学校がより良くなるための仕組み
コミュニティ・スクール、100%は無理だろうが、山口県は100%になっている。全国ではまだ3割になっていない。
「チーム学校」
スクールソーシャルワーカーを入れ貧困世帯の子を支える。
専門スタッフを置く。
地域コーディネーター。
塾に通えない娘に放課後教室(民営塾を圧迫しなように)
地域のためにいいことになるようにしていく。
学びあいを通じた「社会的包摂」
社会的に立場の弱い親を社会の構成員として取り組む
学校・家庭・地域の協同
繋がる力・支え合う力
こうやって信頼しあう。
社会全体に取り込む。
親支援プログラム
家庭教育支援チーム
放課後子ども教室
学校支援地域本部・コミュニティ・スクール
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