新庄村で世界七大陸最高峰登頂のもた世界最年少記録保持者、山田淳さんの話しを 聴く!

本日、新庄村ふれあいセンター教養娯楽室で山田淳(株式会社フィールド・マウンテン代表取締役社長)さんの講演を聞く機会に恵まれた。氏は世界七大陸最高峰登頂の元世界最年少記録保持者(23歳9日)で「やまどうぐレンタル屋」を経営しながら「日本の登山人口の増加と登山事故の減少」をめざしておられるそうです。以下は公演中にメモしたもので、文のつながりがわかりにくいところも多々あるとは思いますが、誤変換は気のついたところでわかるところは直しました。

ユーラシアを2つに分けて7大陸となる。
登山のきっかけは、中学一年の屋久島合宿。
東京大学経済学部一年でキリマンジェロ。地球の歩き方のガイドブックに載っていた山だった。ヘミングウェイの「キリマンジェロの雪」。行くたびに氷河が減ってる。
アコンカグア。人から聞いて登った。ベースキャンプで亡くなった人もいた。高山病だった。
7000mを超えると、空も濃紺になる。
人が多く登り始めると、施設も整ってくる。ドクターの施設などもできてくる、ベースキャンプ。
マッキンリー。50kgの自分が100kgの荷物を上げることになる。トイレから眺める景色も良くて、入る人は長く入っている。
百名山とか、最高峰とか言われるだけで人が多くなる。二番目とそれほど変わらなくてもだ。
欧州最高峰エルブルース。カフカス山脈。山に登る途中で戦車に出会うような治安が問題のところ。
オーストラリア大陸の最高峰。遊歩道で楽に上がれる。
南極大陸最高峰。ビンソンマジブ。ほとんど1000mもの氷に覆われ、南米から飛行機で行く。南極には人工物を残すことはできない。おしっことうんちもアルゼンチンに持って帰ることになる。オゾンホールがあり、日中は20度くらいになる。白夜になる。夜は氷点下20度にもなる。クレバスもなる。南極の最高峰の印もない。南極は磁石は効かない。GPSも不明。人工衛星は自転に沿って回る。極点は通らない。周囲を見て高いだろうと感じて最高点と考える。
北極は熊もいる。進んでも、氷が動いて戻ってしまうことも。
カルステンツ・ピラミッド。ダニ族。ペニスケースの民族。裸だが、ベースキャンプでは服も着ている。観客向けの姿と、銅山で働き、テレビやゲームもしている部分もある。
エレベストは自分で隊を組むときは2000万円いる。低音マイナス40度。風速30m。登るのに二ヶ月かかる。マスコミに出るなどで資金を得る。国立スポーツセンターの低圧酸素室を使わせてもらう。今まで使用されていなかった部屋だったが、自分が安全性を確かめる役をかって出る。それによって初めて使用出来る部屋となった。
ベストとされる筋肉量と脂肪量。フィギアは筋肉も脂肪も少ないほうがいい。登山は脂肪を少なく筋肉量を増やす。
ベースキャンプまではヤクを使って荷物を上げる。6900m。初日は7000mまで上がってすぐ戻る。次は一泊して戻る。そうやってc1_c4まで行きつ戻りつを繰り返していって最後の頂上を目指す。だからC4から頂上に行く時は5日後の天気まで予想しないと登れない。
中国ではチョモランマ、ネパールではエベレストとは言わない。ネパールではサガルマータ(天空の乙女)という。エベレストは宗主国のエベレスト卿の名前から。
エベレスト山頂でパソコンを開いてる。IBMの特製パソコン。

登山ガイド。週末だけ。20人を連れても、年50回。広く伝えられないといジレンマ。
山を活かす。登山人口は1200万人。日本人口の一割。平成20年までは500万人だった。もっともっと増えていい。韓国は三割以上。日本の山に多くやってきている。
安全登山。韓国より高く、植生も豊か。でも事故も多い。マスコミは前年比で二倍などと報じるが、登山者が増えると事故も増えるはずで、分母と比較して見ないといけない。
山登りの主体は60代以上。4割を占める。山ガールというが60代の女性が増えている。
ネーミングで、登山とすると70万人だが、ハイキング、トレッキング、野山散歩とすると一気に100万ほどの人がやりたいと考えるようになる。
無料や低額でのお試しサービスが必要だ。始めやすい雰囲気とグッズ提供。
興味はあるが行かない人は、情報、安く始める情報、道具レンタル、きっかけ。
百名山の情報はいっぱいあるのにその他の山の情報はない。無名の山を知らすためには一年前から写真をとって次の年に出さないといけない。
なんの情報を出すか。温度、人、申し込みは、装備は、など。
富士山に年間30万人。大手の旅行業者が低価格でバスを出す。
うちでは富士山に登る人の二万五千人ほどにレンタルしている。
顧客のニーズが見えない。ニーズを作る。
宅配レンタル。
山に人が入りすぎると環境が崩れる。
日本は山に囲まれている。これを生かさない手はない。70%の山の生かし方。林業ではインドネシアなどにはかなわない。鉱山資源はない。
四季、山の美しさ、日本のおもてなしの精神を活かすのは観光しかないのでは。日本の産業に求められるものではないか。
東京のわが子の小学校のグランドは校舎の屋上だ。土が触れる所で、自然に触れることは価値あることだと思う。
産業、文化的なことからも、登山を増やすことの意味が見えてくる。そのための手立てを今行なっている自分だ。
そこに住んでいるために、すばらしさが見えないこともある。

交流
毛無山のすばらしさを伝えて登山者が増えるとキャパシティのことが気になる
A、富士山は毎日一万人。シッコやうんちも運ぶ必要も出てくる。
道も整備されている。富士山のいちご目から五合目までは廃墟と化している。道も荒れ放題。
人が入らない仕組みを作るか、人を入れる仕組みを作るか。
入らなくなると、メンテナンスもできなくなる。

Q毛無山も、今は二万人ほどになっている。でも蒜山からやってきて、新庄にはお金が落ちない。
A、長野県は遭難対策のための要員を常に抱えておかなくてはいけない。私は入山料とるべきだと考えている。
不景気に強いレジャー。つまりお金をあまり使わないとも言える。

Q有名な山は入り口に、土産物屋や旅館などがある。新庄にはない。
A、お金を落とす仕組み、メンテナンス対策、コストを考える。土産収入をコストへ。屋久島は土産物屋はない。協力金でトイレを管理するところもある。日本では入山料をとる山は少ない。
海外では入山料を取らない山はない。
無料で入られて、お金も落とさずにいては管理ができない。

Q、毛無山は一方通行で降りるケースも多い。
A、誰も管理されない山になっては荒れるだけとなる。キナバルでは地元の人は無料、近隣はいくら、海外はさらに入山料をとる。
入山制限は地元以外の人だ。それをどうコントロールするか。

Q駐車料金も取っていない。
A、日本人口は減ってくるから、登山人口割合は高めないと行けない。日本の自然はパッチワーク状に出来上がっている。人が来ることによってメンテナンスが出来ればいいのだが。富士山などは韓国、欧米人にマナーといっても、日本とはマナーも違う。

Qきっかけづくり
A、山に行かない人の理由は何か。道具、一歩踏み出すきっかけ。友だちが友達を誘う。誘いやすさのためのイベント。期間を決める。屋久島では、うまくやってる。友達、イベントで期限を決める、など。

Q女性が先に動くと男も動く。それも若い人が動くと、男も動きやすい。20_40代の女性のニーズ、ポテンシャルが高い。口コミでの伝播力が強い。家庭に入ると出にくくなる。レンタルが増えたのも口コミによる。
百名山以外の山の情報に目を向けさせる。

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