2012年12月の読書メーター
読んだ本の数:20冊
読んだページ数:5887ページ
ナイス数:56ナイス
ガラスの仮面 (第14巻) (白泉社文庫)の感想
「二人の王女」のオーディションでのマヤの発想、創造力は凄い!作家美内すずえさんはよくもこれほど考えつくものだ。マヤが選ばれたあと、亜弓とマヤを似つかわしくない方にキャスティングさせた月影千草の思惑もなるほどと思わせる。亜弓さんもマヤと競うために生活を取り換えようなんて、心が広いね。
読了日:12月31日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第13巻) (白泉社文庫)の感想
『真夏の夜の夢』での妖精パック役。見事!天性の才能を発揮できてよかった!その後、また奈落へ!速水真澄も嫌われ役を演じながら、亜弓と共演できるもしれないところへ、マヤを導く。山あり谷あり、目が離せない!
読了日:12月30日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第12巻) (白泉社文庫)の感想
マヤも一人舞台を演じながら、生徒や学校関係者から大きな支持を得て、惜しまれながら卒業した。校門を出るシーンではマヤと一緒に泣いてしまった。そんな姿を見た妻は、呆れてた。月影千草からは2年以内に姫川亜弓と同等の賞を取れば、亜弓とともに、紅天女の役の候補にすると発表される。自分よりマヤのほうが天才だと思う亜弓からは、逃げたりするなと叱咤される。マヤ頑張れ!亜弓さんも立ち上がるマヤさんを待っているんだから。
読了日:12月30日 著者:美内 すずえ
共喰いの感想
芥川賞受賞作ということで読む。『共喰い』遠馬はDVで女性関係の絶えない父を忌避していながら、高校生で父と同様の道を歩むのか、自分の血を感じながらどうしようも無さが伝わってくる。わかれた母が苦悩の中の決意は避けることはできなかったのだろうか。暗くどろどろの場面が多かった。もうひとつの『第三紀層の魚』関門海峡に臨む街で曽祖父の繰り返される第三紀層の炭鉱と釣りの話。父や祖父を早く亡くし、寂しさをチヌ釣りで紛らしているのだろうか。チヌの話ができたり釣りができるうちはまだ良かった。大きなマゴチを釣った時、思わず流れ
読了日:12月30日 著者:田中 慎弥
何者の感想
複数アカウントで異なるツイート、就活で普段と違う自分を演じ、どんな自分を目指すのか?いったい自分は何者なのかが、わからなくなってくる。指摘してくれる人がいて目覚めることができた主人公。何者にならなくてもいい、自分のありのままを生きていけばどんな人生も納得できるということか。
ツイートと現実の会話との狭間を、裏表を感じながら生活する現代の若者も大変だ!
読了日:12月29日 著者:朝井 リョウ
さようなら、猫の感想
9つの猫を取り巻く短編。もっと猫のことが描かれるのかと思ったけど、そうではなかった。残念!「赤ん坊と猫」で、姉妹があまりいい関係でないのに、妹園美が、生まれる赤ん坊のために猫の”うさぎ”を預かってとやってきた。でも結局預けずに帰ってしまった。姉の紫穂が義弟に電話をかけてみると、子供ができるとまた会えなくなるから姉さんのところに行くと言ってたくらいで、猫なんて飼ってもいない、と。関係が悪いから未婚の姉のところに子どもができると言いに行くのも気が引けて、それで猫を何とか手にして、猫を言い訳に久しぶりに会いに行
読了日:12月26日 著者:井上 荒野
ガラスの仮面 (第11巻) (白泉社文庫)の感想
演劇界から次々に締め出され、最後に与えられた夜叉姫物語の舞台の端役を演じるマヤ。これほど落とし込められているのに、演技中の饅頭を泥まんじゅうにすり替える関係者。マヤは泥と知りながらも食べる。亜弓は、加害者を責め、マヤの役者としての本能だと諭す。演劇界から離れようとしていたマヤが、本能に目覚めていく姿に脱帽。高校の学園祭で体育倉庫を借りて一人芝居「女海賊ビアンカ」を自ら考えて行い話題を集める。この想像力と演技力は凄い。体育用具だけで舞台装置とするアイデア!ひたむきに取り組む姿勢が周りを味方にしていく。あれ程
読了日:12月25日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第10巻) (白泉社文庫)の感想
大都芸能の新劇場初演がシャングリラ。その主役をマヤが演じる予定だったが、母の突然の死、マヤを陥れようとする者により初舞台に出れなくなる。ショックと陰謀の中でマヤは演技ができなくなる。どうしてこれほど傷めつけられるのだろう?そんな中、マヤのライバルの亜弓は、マヤの実力を信じ、マヤを陥れ代わりに自分を売り込んでいた乙部のりえの力の無さを、共演することにより晒していく。亜弓さんに好感を持っていなかったが、見直してしまった。
読了日:12月24日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第9巻) (白泉社文庫)の感想
テレビドラマなどにも進出していった。しかし、マヤの人気や青春スターとの交際を妬む何者かによって舞台装置に仕込まれる罠。そんな危険なことが行われるなんてひどい、ありえない。恋をするのも紅天女の役をする上で大切とマヤと亜弓に説く月影千草。またマヤの母春も大都芸能社長の速水真澄によって隠されていたが、マヤの存在を知って、病院を抜け出す。無理がたたっ春はマヤの映画の声を聞いて感激しながら亡くなってしまう。悲しみに沈むマヤを前にして速水真澄はどう声をかけるのだろう?紫のバラを贈っていることを言って元気づけてやったら
読了日:12月24日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第8巻) (白泉社文庫)の感想
「奇跡の人」のヘレン・ケラー役でアカデミー賞演劇部門の助演女優賞を獲得。ますます注目を浴びるようになる。マヤも亜弓も演技をしていく中で、異性に恋をすることで表現力がついていく。ただマスコミに追っかけられるようになったマヤは、趣味など体裁をつくろうようにマネージャーから指示され、自分を偽ることの苦しさを感じている。役以外で仮面を被らないといけないマヤさんは辛いだろうな。
読了日:12月24日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第7巻) (白泉社文庫)
読了日:12月22日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第6巻) (白泉社文庫)の感想
「夢宴楼」に代役で出演することを妬まれて台本をすり替えられた。途中から内容が変わっていて困っていたマヤを姫川亜弓がアドリブのセリフで助けようとする。ともにライバルと意識しながら相手を貶めようとするのではなく、亜弓は自分のセリフでマヤは台本にかなったセリフを返してくることにかけた。マヤもセリフの分からない自分を必死にセリフを導こうとしている凄さに感動し応えていく。舞台あらしと言われていたマヤが他の演技者とともに舞台を作ることの大切さに気づいていく。ライバルとはいえ舞台のために相手を助ける姿には感動した。「ヘ
読了日:12月22日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第5巻) (白泉社文庫)の感想
ガラスの仮面5
「嵐が丘」のキャサリン役で舞台荒らしと言われ始めたマヤ。周りの演技者のことを見させるために月影千草先生がマヤに与えたのが「石の微笑」の人形役。自分の意思、身体、表情をすべて無にする演技。ほぼやり遂げたかに見えた時に母のことを思い涙。劇中では麗の機転で救われたが月影からは謹慎にされる。仮面を外してしまったと。「ガラスのようにもろくてこわれやすい仮面をかぶって演技してるんだ」「かぶり続けられるかどうかで役者の才能が決まる」と教えられる。演技をしたいマヤはふとした事から「夢宴楼」で姫川亜弓と共演
読了日:12月20日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第4巻) (白泉社文庫)の感想
紅天女の役をやりたい亜弓も美少女の枠から踏み出して、演技力を高めよう王子とこじきなどの汚れ役、端役にまで挑戦し始める。マヤも演技がやりたくて劇場に出演をさせてくれるように頼み込む。マヤの演技力に嫉妬する者からの嫌がらせにも合う。舞台上のハプニングにも本能的に乗り越えていく。白雪姫の一人芝居、嵐が丘のキャサリンの少女時代を演じていく。端役の演技にもその本質を極めようと取り組む姿がいい。
読了日:12月18日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第3巻) (白泉社文庫)の感想
ガラスの仮面3
亜弓とは全く違ったたけくらべの美登利を演じたマヤ。劇団オンディーヌの小野寺理事の妨害で全国の演劇大会に道具を壊され団員が出場できない中で、一人で「ジーナと5つの青いつぼ」を演じたマヤ。聴衆からの拍手喝采。苦難を乗り越える姿がすごい。大竹しのぶさんが「北島マヤの日々を過ごした私」と題して解説されていた。北島マヤの声が聞こえ2年のブランクから復活したと。
読了日:12月17日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第2巻) (白泉社文庫)の感想
若草物語のベス役、たけくらべの美登利役、演技を作る、自分だけの表現を作ることに北島マヤは力を注ぎ、それを指導する月影千草。演じる人により表現を変えるという演劇の世界もすごいと思う。
読了日:12月16日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第1巻) (白泉社文庫)の感想
三浦しをんさんのエッセーを読んでいて、何度も読み返している漫画ってどんなものなんだろうと思い、妻が買って読もうと言い始めた。すでに妻は24巻まで読んだので、私もまず第一巻に着手。何事もできないと思っていたマヤに隠された才能があった。ただ一度だけ見た椿姫のセリフや所作を覚えていた。かつての大女優の月影がそのマヤを育て、自分に与えられた紅天女の役をやらせようとする。マヤも母の元を離れ、生活の中から登場人物の思いを感じて演じようとしはじめる。人の思いを感じるというのは演技だけでなく大切なことだろうね。感動しなが
読了日:12月16日 著者:美内 すずえ
虚像の道化師 ガリレオ 7の感想
「幻惑す(まどわす)」は心の悩みを取り除くというクワイの会。マイクロ波を使った偽念力。でもこの中で、「煩悩が多いようですね。嘘や秘密も、かなりたくさん抱えておられる。・・・でも、そのこと自体は仕方がないんです。・・・人間は生きていくうちに心のフィルターに汚れが溜まっていくんです」こんな汚れを虚像として見せつけられ道化師に操られては大変!心の汚れは読書でクリーンにしたいものです。「演技る」は予想外の結末だったが、刃物を立てることで役者としての演技力の経験を積むという設定はどうなんだろう?読書、想像力不足?
読了日:12月15日 著者:東野 圭吾
ツナグの感想
死者と生者を対面させるツナグ(使者)。ただしどちらも1度しか他方の者と会えない。求める者と求められる者の決断も難しそう。一度断った人には二度と求めることもできないという。生きてる時にする決断って楽だね。何度でもチャレンジできる。生者は死者と何時でも対話でき、心の中で死者が生きてるように思う。あの人だったらどうするだろうか、と。死者も生者と繋がって生きていけるのだと思う。
読了日:12月9日 著者:辻村 深月
ある男の感想
明治初頭の社会の大きな変革の中を生きたある男たちの話。フレーへードル(自由)という章は岡山県の美作が舞台で興味深かった。
読了日:12月2日 著者:木内 昇
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