2012年11月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1651ページ
ナイス数:43ナイス
IBM 奇跡の“ワトソン”プロジェクト: 人工知能はクイズ王の夢をみるの感想
IBMのパソコンがアメリカで大人気のクイズ番組「ジョパディ」に挑戦する。パソコン『ワトソン』を教育するエンジニアたちの苦労やすごさが伝わってくる。それとともに人間の小さな頭一つでクイズに答えたり戦術を考えたりするのに対して、パソコンに同じことをやらせようとすると、膨大なデータ入力、検索、順位づけなどをこなすプログラムをつくらなければいけないということだ。IBMもグーグルやビングの検索には及ばずという。パソコンの処理のすごさはもちろんだが、人間の頭脳のすごさをも見直す書となった。’11年2月ワトソン勝利。
読了日:11月26日 著者:スティーヴン・ベイカー
幸福な日々がありますの感想
森子さんはモーさんが、好きだったのに。モーさんを幸せにするためだけに生活し過ぎたのだろうか。自分を殺していた部分も多かったのだろう。幸せの時期と別居してからの生活が交互に描かれることにより、そのギャップがより際立っていた。自分の思いもぶつけながら幸せに過ごせたらいいだろうね。
読了日:11月21日 著者:朝倉かすみ
夢のような幸福の感想
娘が妻に勧め、大笑いしていた妻を見て、私も読む。面白すぎ。こんなにガラスの仮面ばかり読んでて仕事できるの?友人との会話の中にもそのセリフが出てきたり、着物を脱ぐときには、あれーご無体な〜とはしゃいでみたり。しをんさんみたいな友人を持ってる人が羨ましくもある。これを読んで笑わない人はいないだろう。
読了日:11月17日 著者:三浦しをん
ナミヤ雑貨店の奇蹟の感想
■ナミヤ雑貨店様。人に感動を与える文章を書いたり、読書で得た感動を伝えるにはどうしたら書くことができるのでしょうか?伝え切れない子より。■伝え切れない子さんへ。あなたは本当に感動してるのですか?感動させようなんて思わなくても素直に書けばいいのです。私のことを描いてる『ナミヤ雑貨店の奇蹟』にそのコツがあります。ナミヤ雑貨店。過去と現在、人と人とのつながり、幸せ。感動をありがとうございました。
読了日:11月12日 著者:東野圭吾
冥土めぐりの感想
冥土めぐりを読み始めてすぐに、車椅子の主人と死に場を求める話かと思った。ドキッとしたが、障害を持つ夫から次第に癒されていく妻の姿が良かった。次の「99の接吻」では母と四姉妹の親密さとある男の出現からそれぞれの心の揺れが描かれていた。
読了日:11月9日 著者:鹿島田真希
夜明け遠き街よの感想
ススキノのキャバレー、クラブの黒服を着る黒頭。客を守り、ホステスを守り、店のためにホステスの獲得に力を注ぐ。ボクシングの腕もありながら耐えるところは耐え、サブマネージャーとして動く。黒頭の渋さが光る。ホステスやクラブなどでの報酬や料金設定の仕組みなども出てきて、へぇ〜そんな仕組みなんだと知る。ほとんど知らない世界。小説ってその場に行ってるみたいになるのがいいよね。
読了日:11月8日 著者:高城高
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