『遺品整理屋は見た!〜孤独死or孤立死』吉田太一著、扶桑社、2009.10.30第1刷、2011.11.20第5刷
第22話 遺品整理の事前予約
「一寸先は闇。明日何が起こるかわからないでしょう」
から
「死」はどんな人間にも百パーセント訪れます。どんなお金持ちで偉い人でもいずれ死にます。しかし、多くの人たちは日一日と近づいている「自分の死」から目をそむけ、まるでそんなものは関係ないとでも思いこんでいるかのように生きているのが現状です。誰だっていつかは自分が死ぬということなど考えたくないものなのです。自分が健康で元気なときならなおさらそうでしょう。
冷静に自分の将来を見通して、つまり死を明確に意識されたうえで「予約をしたい」とおっしゃっているのです。私は感動すら覚えました。
これで、いつでも安心して死ねます。ホッとしました。