松江藩の参勤交代と新庄宿の出発・到着月をグラフで見る

島根県の松江藩は、出雲街道を通って新庄宿（岡山県真庭郡新庄村）を通っていました。新庄宿に宿泊した本陣、その家老などの宿泊した脇本陣など面影を残しています。特に脇本陣は現在、一般公開されており、がいせん桜の開花時期を中心に毎日のように公開され、以後、秋アキまでの間の土日も公開されています。ここでは、参勤交代に松江を出発する時期、江戸に到着する時期、江戸を出発する時期、さらに新庄宿を宿泊あるいは通過する時期については当時の旧暦と現在のカレンダーではいつになるかをグラフで表示しました。
旧暦を現在のカレンダーに変換するにあたっては「旧暦-西暦の相互変換」のページにより作成しています。
各藩主が松江・江戸を出発・到着する年月日については「出雲松江藩の参勤交代と新庄宿」のページを御覧ください。

１．松江の出発月（旧暦で表示）

松江藩を出発する時期は圧倒的に3月が多オオい。中には12月1月ガツの出発もあり、新庄宿など剣崎の四十曲峠の通行は大変だったと思われる。

２．江戸の出発月（旧暦で表示）

江戸出発シュッパツ時期は4月と5月が多オオい。

３．江戸の到着月（旧暦で表示）

江戸到着トウチャクは4月が最も多く、ついで３月がおおい

４．新庄宿への到着月（旧暦で表示）

新庄宿への宿泊及び休憩をして通過するのは、3月と5月が多オオい。往復で通過するので、今までの出発や到着の回数の2倍の回数になる。

５．新庄宿への到着月（現在のカレンダーで表示）

新庄宿への宿泊や休憩して通過する月日を現代の暦（カレンダー）に置き換カえてみた。今の私たちにとって旧暦の月は随分ずれがあるようで、このほうが実感として理解できる。このグラフから感じることは12月～2月に懸カけて通過しなければならなかったときの大変さである。雪が1m以上も積もっていたこともあるだろうのに500人から600人の集団が、殿様をかごに乗せて通過していく苦労を思ってしまう。