読売新聞2012.7.15日曜版「オンリーワン」の記事。
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鳥瞰図で大事なのは、どううまくデフォルメ(変形)させるか。
人は『心の目』でも風景を見ていて、頭の中に、その場所や地図のイメージがある。それを形にするのが仕事です。
(鳥瞰図絵師。宮城県立築館高卒。桑沢デザイン研究所でデザインを学ぶ。)
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人は心の目でも風景を見ている、ということばに引かれた。
人の目はカメラの目とは随分異なっているというのはよく感じている。いい景色に出会い、カメラにおさめても、あれっこの山はもっと大きかったのに、もっと高かったのに、この葉はもっと鮮やかだったのに等とよく思う。
もちろんカメラの腕があるのだろうが、人の目はそんな腕は何も要らない。
あるがまま見させてくれる。心の目が際たたせてくれる。
もちろん心の目を育てることは必要なのかもしれないが、それは曇らせないようにすることくらいで大丈夫なような気もする。