田は水を入れる前から何度も耕され、水を入れてからも土を細かく耕している。
上から上から、田に水が当てられていく。
まさに水田となっていく。
そして水田は鏡となる。
太陽を照らす大鏡となる。
太陽はこの水田の鏡を見て、自分のホクロがどこにあるのかを確かめているのかもしれない。
神社にも鏡が祀られている。
遠くに見えるこんもりとした杜にはお社がある。
山々に降った雨は、小川となり川となり、細い水路を通って田に引き入れられる。
水路の整備、田の畦の草刈り。
いろんな作業をしながら、代田になっていく。
山奥から山奥から、田植えが始まり、里へ里へと、田植が繰り広げられる。