金環日食が始まり出したとテレビで報道され始めた。
多くの人が見ようと集まっているようだ。
太平洋岸がいいようだが、少し曇っている様子も報じられている。

新庄村がいせん桜通り。
花真っ盛りのころの人出はなく、静か。
桜の青葉を上から日が照らし、葉影が道を覆っている。
静かで清々しい通りである。

浮き草は次々に増えてくる。
農作業にとっては邪魔なもの。
この勢力の増やし方を社会の中で生かせないのだろうか。
植物の中には、子宝草や幸来花など次々に子孫を増やしていくものがある。
人はそんなに子孫を増やしていくことはできないが、何か学べることないのだろうか？

泉より湧き出た水は田に入れられ、水田となる。
冷たい水だけにあたたまるまで時間もかかる。
苗を待ち、あとしばらくすると田植も始まるようだ。
山はもこもこと緑が変化してきている。
この頃の山の色はとっても好きだ。

霧にすっぽり隠れて遠くの山々は見えない今朝。
霧の海の中にいる。
遥か彼方の海はどんなだろう。
青葉潮に乗ってたくさんの鰹がやってきているのだろうか。
一本釣りに上げられているのだろうか。
目に青葉は見えないけれど、初鰹はいったいいつになったら口に入るのだろう。
まだ、不如帰の声も聞いていない。　
山がなくなってしまったからか。

水田はあと苗を待つばかり。
苗を待っているのに、いつまでも苗売りはやってこない。
辺りはしだいに薄暗くなりはじめた。
水田には赤く染まりかけた空が、「また明日」と言っている。
また明日か？
明日は大丈夫？