神代杉線象嵌硯箱 作:國本敏雄

神代杉線象嵌硯箱(じんだいすぎせんぞうがんすずりばこ) 作:國本敏雄

2003年10月に國本敏雄氏に初めて出会うことができた。伝統工芸作品を制作され出品されているということで、機会があればぜひ拝見させていただきたいものだと思っていた。こんなに早くその機会が訪れようとは。氏の許可を得てデジカメで撮影させていただいたのだが、花を写すのとはちょっと勝手が違い、光の加減などが難しく氏の作品を十分に伝えることはできないようである。

神代杉というのは数百年もの間、地中にうずもれていた杉のことである。その天然の木目の色を生かしてつくられたのがこの作品である。ホームページでぜひ紹介したいと申し出て、國本さんも快く承知してくださった。白く見える線は「柘植材」であり縁は「黒柿」が使用されている。また中蓋は硬い「玉椿」をつかい硯を置くことを考慮されつくられている。また筆置きは、柄のある「黒柿」を使用されている。蓋の上面には、また「黒柿」が使われている。裏の縁には白い「桑」が使用されている。

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